【Excel】COUNTA関数で空白セルが数えられちゃう!?原因と解決策を徹底解説!

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すもりーマン
すもりーマン

Excelでデータを数えたいんだけど、空白に見えるセルまでカウントされちゃって困る…

すもりーマン
すもりーマン

COUNTA関数って、そもそもどう使うのが正解なの?

こんなお悩み、抱えていませんか?

ExcelのCOUNTA関数は、一見シンプルに見えて、実はちょっとした落とし穴があるんです。

特に、見た目は空白なのにカウントされてしまう現象は、多くのExcelユーザーを悩ませるポイントですよね。

でんちゃん
でんちゃん

この記事では、そんなCOUNTA関数の使い方から、なぜ空白に見えるセルがカウントされてしまうのか、その原因と具体的な対処法まで、分かりやすく解説していきます。
この記事を読み終える頃には、あなたはもうCOUNTA関数のマスター!日々の業務を効率化するための強い味方になること間違いなしです。


COUNTA関数ってどんな関数?基本的な使い方を解説!

まずは、COUNTA関数の基本から見ていきましょう。

COUNTA関数とは?

COUNTA関数は、指定した範囲内で「空白ではないセル」の個数を数える関数です。

数値、文字列、エラー値、論理値(TRUE/FALSE)など、何かしらのデータが入力されているセルをすべてカウントします。

【COUNTA関数の書式】 =COUNTA(値1, [値2], ...)

  • 値1: 数えたい最初の範囲やセル、または値を指定します。
  • [値2], …: オプションで、さらに範囲やセル、値を指定できます。複数指定した場合は、それらすべての範囲内の空白ではないセルの合計数を返します。

具体例で見てみよう!

実際にCOUNTA関数を使ってみましょう。

【例1】データが入力されたセルの数を数える

上記の表で、A列に入力されているセルの数を数えたい場合、B1セルに以下の数式を入力します。

=COUNTA(A2:A7)

この場合、結果は「5」になります。

A5セルは空白なのでカウントされません。

対象範囲が選択されており、それぞれのセルに「りんご」「100」「TRUE」「#DIV/0!」「みかん」と入力されているのが確認できますね


「あれ?空白なのにカウントされちゃってる!?」原因はこれだ!

COUNTA関数を使っていると、「見た目は空白なのに、なぜかカウントされてしまう…」という現象に遭遇することがあります。これにはいくつかの原因が考えられます。

見えない「スペース(空白文字)」が入力されている

セルに半角や全角のスペースが入力されている場合、私たちには空白に見えますが、Excelにとっては「文字が入力されている」と認識されます。

【具体例】

この表でA2~A5をCOUNTA関数で数えると、「3」になることがあります。A3セルに全角スペースが入力されている場合です。

COUNTA関数の結果が、見た目の空白と一致しないですね

数式の結果が「空の文字列("")」になっている

IF関数などで、条件が満たされない場合に「""」(空の文字列)を返すように設定しているセルは、見た目は空白になりますが、実は「空の文字列」というデータが格納されています。これはExcelにとって「値がある」と判断されるため、COUNTA関数でカウントされてしまいます。

【具体例】

B2セルは、A2セルが空白のため、""が返されています。この状態でB列をCOUNTA関数で数えると、「3」になります。

B列には数式が入っているため空白に見える場所もカウントされてしまう

非表示の文字や改行コードが含まれている

Webサイトからコピー&ペーストしたデータや、他のシステムから出力されたデータなどには、目に見えない改行コードやタブ、その他の特殊な文字が含まれていることがあります。

これらもExcelはデータとして認識するため、COUNTA関数でカウントされてしまいます。

値が「0」で、表示形式で非表示にされている

セルの値が数値の「0」で、セルの書式設定によって「0を表示しない」ように設定されている場合があります。

この場合も、見た目は空白ですが、実際には数値が入力されているためCOUNTA関数はカウントします。

セルの値が「0」だが、表示形式のユーザー定義で「G/標準;G/標準;;」などが設定され、0が表示されていないため想定外の検索結果が出力されました


空白に見えるセルを正確にカウントさせないための対処法

「見た目は空白なのにカウントされちゃう」問題を解決するための具体的な方法をご紹介します。原因に合わせて対処法を使い分けましょう。

不要なスペースを削除する

手動で削除する

最もシンプルな方法は、該当セルを選択してDeleteキーを押すことです。

しかし、数が多かったり、どこにスペースがあるかわからない場合は効率的ではありません

TRIM関数を使う

TRIM関数は、文字列の先頭や末尾にあるスペース、および単語間の余分なスペースを削除してくれる関数です。

【TRIM関数の書式】 =TRIM(文字列)

【具体例】

A3セルに全角スペースが入っています。

B列にTRIM関数を入力して、不要なスペースを削除した後に、値貼り付けをしてCOUNTA関数でカウントし直すことができます。

非表示の文字や改行コードを削除する

CLEAN関数を使う

CLEAN関数は、印刷できない文字(改行コードなど)を削除してくれる関数です。

【CLEAN関数の書式】 =CLEAN(文字列)

【具体例】 セルに改行コードが含まれている場合に、CLEAN関数でそれらを削除し、別のセルに出力してからCOUNTA関数で数えるなどの応用が可能です。

SUBSTITUTE関数を使う

特定の非表示文字(例:改行コード)を置き換えたい場合は、SUBSTITUTE関数を使うこともできます。改行コードはCHAR(10)で表現できます。

【SUBSTITUTE関数の書式】 =SUBSTITUTE(文字列, 検索文字列, 置換文字列, [置換対象]

【具体例】改行コードを削除する場合

=SUBSTITUTE(A1, CHAR(10), "")

この数式を別のセルに入力し、改行コードを空の文字列に置き換えてから、COUNTA関数を適用します。

セルの書式設定を確認・変更する

値が「0」なのに表示されていない場合は、セルの書式設定を確認しましょう。

書式設定の確認と変更方法

  1. 該当のセルを選択します。
  2. 右クリックし、「セルの書式設定」を選択します。
  3. 表示形式」タブを開きます。
  4. 「分類」で「標準」や「数値」を選択するか、ユーザー定義の書式を確認し、0が表示されるように変更します。
    • 例えば、ユーザー定義でG/標準;;;となっている場合、これは「0を非表示にする」設定です。これをG/標準などに変更すれば、0が表示されるようになります。
必要に応じて表示形式を変更しましょう!


COUNTA関数の活用例:こんなときに便利!

COUNTA関数は、データの個数を把握するだけでなく、様々な場面で役立ちます。

具体的な活用例を見ていきましょう。

入力漏れチェック

データ入力シートで、必須項目がすべて入力されているかを確認する際にCOUNTA関数が役立ちます。

【具体例】

D列に以下の数式を入力すると、各行で入力されている項目の数が分かります。

=COUNTA(A2:C2)

この結果が、必須項目数と一致しない場合は入力漏れがある、と判断できます。

例えば、3項目すべてが必須であれば、結果が「3」でない行は入力漏れがある、といった確認が可能です。

入力漏れの確認に有効です

データの存在チェック

特定のセルにデータが入力されているかどうかの判定にも使えます。

COUNTA関数の結果が0なら空白、1なら何かデータがある、と判断できます。

【具体例】

B1セルに=IF(COUNTA(A1)=0,"空白です","データがあります") と入力すると、A1セルが空白かどうかの判定ができます。


COUNTA関数と似ている関数との違い

Excelには、データを数える関数がいくつかあります。それぞれの違いを理解して、状況に応じて使い分けましょう。

COUNTA関数 vs COUNT関数

  • COUNTA関数: 空白ではないセルの個数を数えます。数値、文字列、エラー値、論理値など、何かしらの値が入っていればカウントします。
  • COUNT関数: 数値が入力されているセルの個数だけを数えます。文字列やエラー値、論理値はカウントしません。

【比較表】

セルの内容COUNTACOUNT
10011
りんご10
TRUE10
#DIV/0!10
00
空の文字列("")10

COUNTA関数 vs COUNTBLANK関数

  • COUNTA関数: 空白ではないセルの個数を数えます。
  • COUNTBLANK関数: 空白セルの個数を数えます。ただし、数式の結果が""(空の文字列)になっているセルは空白とみなしてカウントします。

【比較表】

セルの内容COUNTACOUNTBLANK
10010
りんご10
01
空の文字列("")11


まとめ:COUNTA関数を使いこなしてデータ集計を効率化しよう!

ExcelのCOUNTA関数は、非常に便利な関数ですが、見た目は空白なのにカウントされてしまうという「あるある」な現象に戸惑うこともありますよね。

この記事で解説したように、その原因は「スペース」「空の文字列」「非表示文字」「0の非表示」など様々です。

それぞれの原因に合わせた対処法や、COUNTA関数と他のカウント系関数の違いを理解することで、あなたのExcelスキルは格段にアップします。

今回ご紹介した具体的な活用例を参考に、日々のデータ集計や分析にCOUNTA関数を積極的に取り入れてみてください。きっと、あなたの業務がもっとスムーズに、もっと正確になりますよ!

もし、また困ったことがあれば、いつでもこの記事を読み返してみてくださいね。

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