人事の仕事に興味があるけれど、「実際、どんな部署があるんだろう?」「会社によって違うの?」と疑問に思っている方もいるかもしれませんね。
人事の組織は、会社の規模や事業内容によって大きく異なります。今回は、一般的な人事部の組織構成について、現人事部所属して勤務している私が新卒や第二新卒の方向けに解説していきます!
会社の規模で変わる人事組織
「人事」は、会社にとって最も大切な経営資源である「ヒト」に関わる重要な役割を担っています。

会社がまだ小さい頃は、人事、経理、総務など、さまざまな管理業務をまとめて「管理部」として担当していることが多いです。会社の規模感としては100人未満の規模感に多い傾向です。
会社が成長し、社員が増えてくると、業務が複雑になり、それぞれの専門性を高めるために組織が細分化されていきます。まず、お金を扱う「経理・財務」が独立し、人事とモノを管理する「総務人事部」となるケースが多いでしょう。会社の規模感としては100人~500人未満の規模感に多い傾向です。
さらに会社が大きくなり、社員が500人を超えるような規模になると、「総務」と「人事」が完全に分かれて「人事部」として独立することが一般的です。
数千人規模の大企業になると、社員の教育や研修を全社的に企画・推進するために「人材開発部」が人事部から独立することもあります。また、会社の状況によっては、労働組合との交渉を担当する「労務部」や、海外事業展開に合わせて「国際人事部」などが独立して設置されることもあります。
最近では、「D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)推進」を専門に行う部署を設ける企業も増えています。D&Iは広義では人事の範囲に含まれることが多いですが、経営層の直下で迅速かつ全社的にD&Iを推進するために、あえて人事部から独立させているんです。
人事部の中ってどうなってるの?
人事部の中も、会社によって様々なグループ(課)に分かれています。例えば、以下のような役割があります。
- 採用:新卒採用、中途採用など
- 育成:社員研修、キャリア開発支援など
- 配置:異動、昇進・昇格など
- 就業管理:勤怠管理、給与計算、評価制度など
- 福利厚生:社員の健康管理、各種手当など
しかし、近年は人事を取り巻く課題が多様化・複雑化しています。そのため、従来の縦割り組織では対応しきれない問題も増えてきました。そこで、最近では人事部内のグループ(課)を「大括り」にし、分野を横断した意思決定をスムーズに行えるように組織を再編する企業も増えています。
人事組織は常に変化しています。経営環境に合わせて、臨機応変に組織を組み替えていくことが、これからの人事には求められるでしょう。

まとめ
会社規模によって人事に配属になってもやることがかなり変わってきます。人事だけに限らず管理部のゼネラリストになりたいなら規模感が小さい会社、人事部のゼネラリストを目指すなら中堅規模、人事部の特定領域のスペシャリストを目指すなら大手といった感じです!大手の場合は特定領域を数年単位で異動を通じて経験ができる為中長期的に人事のスペシャリストを目指すことが出来ます!
会社規模ごとでできる人事の仕事を意識して会社探しをしてみてください!
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