「子供を持ちながら仕事を頑張るなんて、現代では無理ゲーなんじゃないか……」
そんな切実な悩みを抱える28歳の若手社会人が、5児のパパであり、日本の「イクメン」の先駆者でもあるつるの剛士さんにガチ相談。
今回、新R25チャンネルで公開された対談動画には、これからの時代を生きる私たちが知っておくべき「育児と夫婦の真実」が詰まっていました。
16年前に芸能界でいち早く育休を取得し、世の中に大きな影響を与えたつるのさん。しかし、その裏側には「理想のパパ」とは程遠い、家庭崩壊寸前のドロドロとした葛藤があったといいます。
本記事では、つるのさんが実体験から導き出した、単なる技術論ではない「育児の本質」について深掘りしていきます。
参照動画は以下です。
「イクメン」の先駆者が抱えていた、あまりに過酷な裏側

今でこそ「男性の育休」は当たり前になりつつありますが、16年前の芸能界では前代未聞でした。当時のつるのさんは、ユニット「羞恥心」のブームの真っ只中。1日8本の番組収録をこなすなど、殺人的なスケジュールの中にいました。
「自分の靴下がどこにあるかも分からない。帰宅すれば、妻は髪を振り乱して3人の子供を世話し、家の中の空気は最悪。いつ喧嘩になってもおかしくない、不穏な空気でした」
つるのさんが育休を決意したのは、決して「立派な志」からではありませんでした。
「今ここで休まなければ、家庭が崩壊する」という、切実な、半ば強制的な状況だったのです。
「休暇」ではない。それは「男の家庭訓練」である
つるのさんは、自身の経験から「育休」という言葉の響きに異を唱えます。
「育休は『休暇』じゃない。男が家事・育児を学び、いかに妻が大変な思いをしているかを知るための『男の家庭訓練期間』なんです」
この言葉は、多くのパパ世代の胸に刺さるはずです。ただ家にいるだけでは、ママにとっては「手のかかる大きな長男」が一人増えるだけ。
育休の本質は、妻の理解者になり、主体的に家を回すスキルを身につけることにあるのです。
育休開始2週間で訪れた「本当の地獄」
育休当初、つるのさんは「楽しい!なんでみんな大変って言うの?」と余裕を感じていたそうです。
しかし、2週間が過ぎた頃、猛烈な「きつさ」が襲いかかります。
それは、「終わりのないルーティン」と「評価の欠如」でした。
「達成感がゼロ。消化不良のまま1日が過ぎていく。この絶望感を知ることが、妻の孤独を理解する第一歩だった」とつるのさんは語ります。
「育児」よりも大切なのは「夫婦関係」である理由
つるのさんが対談の中で最も強調していたのは、「育児は二の次。一番大事なのは夫婦関係だ」という点です。
多くの夫婦が、子供が生まれると「育児プロジェクトのパートナー」になってしまい、男女としての関係がおろそかになりがちです。しかし、つるのさんの視点はもっと先にあります。
子供が去った後の「第2ステージ」を見据える
「子育てに必死な時期なんて、人生の長い目で見れば10年ちょっと。その後に待っている『夫婦二人の時間』の方が圧倒的に長いんです」
つるのさんは、仕事のロケで行く素敵なレストランや旅館を、全て「将来、妻と二人で来るための下見(ロケハン)」だと考えていたそうです。
実際、結婚20周年に初めて夫婦二人だけで旅をした際、昼からビールを飲み、手を繋いで歩く時間に「こんなに楽しい時間が待っているのか!」と衝撃を受けたといいます。
「今の苦労は、第2ステージを最高のものにするための土台作り。そう思えば、夫婦で乗り越える意味が変わってくるはずです」
これからのパパへ:情報を捨てて「パッション」を信じろ
現代の若者は、検索すれば何でも答えが出てくるからこそ、まだ見ぬ未来を悲観しすぎている、とつるのさんは指摘します。
「育児も夫婦関係も、やってみないと分からないことばかり。検索結果に怯えるのではなく、目の前の奥さんを大好きだという『パッション』を大切にしてほしい」
「パパはこうあるべき」という高いハードルを自分で作らず、子供と一緒に自分も親にさせてもらう。そんな「共に育つ(共育)」の精神が、心を軽くしてくれます。
視聴者からの反応
動画のコメント欄には、多くの感動や気づきの声が寄せられています。記事の締めくくりとして、特に印象的な反応をいくつかご紹介します。
「『育休は男の家庭訓練』という言葉に救われた」 「育休中、何をすればいいか分からず戸惑っていましたが、妻の理解者になるための訓練だと思えば、主体的に動くべき場所が見えました。」
「第2ステージの話を聞いて、今の喧嘩も笑えるようになった」 「毎日育児で余裕がなく、夫とも険悪でしたが、『この後に長い二人の時間が待っている』という言葉を聞いて、今のバタバタも土台作りなんだと前向きになれました。」
「つるのさんの奥さんへの愛が深すぎる!」 「一目惚れから始まって、20年以上経っても『大好き』と言い切れる関係。そんな夫婦を目指したいと思わせてくれる最高の対談でした。」
まとめ:未来を予測するより、今を愛そう
つるの剛士さんの言葉に共通しているのは、「完璧な親」を目指すことではなく、「不器用でもいいから妻と向き合い、共に成長すること」への肯定感です。
仕事との両立に正解はありません。しかし、「奥さんを信頼し、二人で家庭を築き上げていくプロセス」そのものを楽しむことが、結果として最も高い評価に繋がるのかもしれません。
皆さんも、スマホの検索画面を閉じて、まずは隣にいる大切なパートナーに「いつもありがとう」と伝えてみることから始めてみませんか?
[編集後記]
つるのさんは最近、大学を卒業されたことでも話題になりました。40代を過ぎても「学び」を止めないその姿勢は、子供たちに「背中で語る教育」そのものです。私たちも、変化し続けることを恐れず、自分たちらしい家族の形を作っていきましょう。
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