Excel日付の表示ずれはこれで解決!見やすい表にする設定と条件付き書式の活用術

Excel術

Excelで資料を作っていると、日付の列だけなんだかガタガタして見にくいな…

そんなお悩み、ありませんか?

特に、「2025年6月1日」「2025年6月29日」 のように、日の部分が1桁か2桁かで、なぜか表示がずれてしまって、表全体の見た目が悪くなること、ありますよね。

大丈夫です!これはExcelあるあるのお悩みで、ちょっとした設定で簡単に解決できます。

今回は、この日付の表示ずれをバッチリ解決する方法から、さらに一歩進んで、

  • 和暦(令和何年)や西暦(2025年)の表示を切り替える方法
  • 曜日を自動で表示する方法
  • 条件付き書式を使って、日付の表示をもっと便利にする方法
  • 条件付き書式を使う際の注意点

まで、盛りだくさんでお伝えしていきますね!

この記事を読めば、あなたのExcelスキルがグンとアップして、資料作成がもっと楽しくなるはずです。


「日付のずれ」の原因は表示形式にあった!

まずは、なぜ日付がずれて見えてしまうのか、その原因から見ていきましょう。

実はこれ、Excelが日付を扱う際の「表示形式」に原因があるんです。

Excelのフォントには、「プロポーショナルフォント」というものが使われていることが多いのですが、これは文字の種類によって幅が変わります。

例えば、「1」という数字と「9」という数字では、見た目の幅が違うことがありますよね。

「2025年6月1日」の場合、日の部分が「1」なので1文字分の幅。 「2025年6月29日」の場合、日の部分が「29」なので2文字分の幅。

このように、日の部分の桁数が変わると、それに合わせてセルの表示幅も微妙に変わり、結果として列全体がガタガタに見えてしまうんです。

下の表の例を見てみましょう。

【日付の表示ずれの例】

項目日付
会議A2025年6月1日
打ち合わせB2025年6月29日
プレゼンC2025年7月5日
研修D2025年7月12日

「6月1日」と「6月29日」で、微妙に「日」の位置がずれているのがお分かりでしょうか。これが統一感がなくて気持ち悪いですよね。。

でも、安心してください!これは、Excelの「セルの書式設定」を少し変更するだけで、あっという間に解決できるんです。


今日からできる!日付の表示ずれを解消する基本設定

まずは、日付の表示ずれを解消する基本的な設定方法から見ていきましょう。

【基本中の基本】「セルの書式設定」で日付の表示を統一する

日付の表示ずれをなくす一番確実な方法は、日付の表示形式を統一することです。

具体的には、日の部分が常に2桁で表示されるように設定します。

1.日付が入力されている列(またはセル範囲)を選択します。 例えば、日付が入力されている「B列」全体を選択します。

2.選択した範囲で右クリックし、「セルの書式設定」を選択します ショートカットキーを使うなら、Ctrl + 1 (数字のイチ) でもOKです。

3.「セルの書式設定」ダイアログボックスが開いたら、「表示形式」タブをクリックします

4.「分類」の中から「ユーザー定義」を選択します

すると右側に、いろいろな「種類」が表示されます。

「種類」の中から、日の部分が常に2桁で表示される形式を選びます。 例えば、「2025/06/01」のような形式(「yyyy/mm/dd」)を選ぶと、日が1桁の場合でも「01」のようにゼロが補完されて2桁で表示されます。

「OK」をクリックして、設定を閉じます。

【日付のずれ解消後(例: yyyy/mm/dd 形式)】

どうでしょう?

これで日付のずれが解消されたはずです!


【プロの技】ユーザー定義で自由自在に日付を操る!

先ほどの「セルの書式設定」には、このように自由度の高い「ユーザー定義」という設定があります!これを使えば、日付の表示をあなたの思い通りにカスタマイズできますよ。

セルの書式設定」の「表示形式」タブで、「分類」から「ユーザー定義」を選んでみてください。右側の「種類」の欄に、色々な記号が並んでいますよね。これらを組み合わせることで、表示形式を細かく設定できます。

よく使う記号をいくつかご紹介しますね。

  • y:年(1桁または2桁)
  • yy:年(西暦の下2桁)
  • yyyy:年(西暦4桁)
  • m:月(1桁または2桁)
  • mm:月(常に2桁、例: 01月)
  • d:日(1桁または2桁)
  • dd:日(常に2桁、例: 01日)
  • ddd:曜日(短縮形、例: 月)
  • dddd:曜日(正式名称、例: 月曜日)
  • aaa:曜日(短縮形、例: 月)
  • aaaa:曜日(正式名称、例: 月曜日)
  • e:年(和暦、例: 令)
  • ee:年(和暦、例: R1)
  • g:元号(短縮形、例: H)
  • gg:元号(短縮形、例: 平)
  • ggg:元号(正式名称、例: 平成)
  • ge:和暦年(例: 令5)

これらの記号を組み合わせてみましょう!

和暦(令和〇年)で表示する

ビジネス文書などで、和暦で日付を表示したいこともありますよね。そんな時も「ユーザー定義」が活躍します。

  • 表示形式の例:ggge"年"m"月"d"日"
    • 令和7年6月29日
  • 表示形式の例(省略形):ge/m/d
    • 令7/6/29

【ユーザー定義: ggge"年"m"月"d"日" の例】

「年」「月」「日」といった文字を入れたい場合は、このように半角のダブルクォーテーション(”)で囲んであげると、そのまま表示されます。

西暦(2025年)と曜日を一緒に表示する

曜日も一緒に表示したい!そんな時も簡単に設定できます。

  • 表示形式の例:yyyy/mm/dd(aaa)
    • 2025/06/29(日)
  • 表示形式の例(正式名称):yyyy"年"m"月"d"日"(aaaa)
    • 2025年6月29日(日曜日)

【ユーザー定義: yyyy/mm/dd(aaa) の例】

曜日表示は、aaa(短い形式)aaaa(長い形式)を使い分けることができますよ。


Excelの便利機能!「条件付き書式」で日付表示を自動化しよう

さて、ここからはさらにExcelを使いこなすための便利機能「条件付き書式」をご紹介します。

条件付き書式ってなに?

たとえば、

  • 今日の日付のセルだけ、色を変えたい
  • 納期が近い日付のセルだけ、赤字にしたい
  • 過去の日付は灰色にしたい

なんて時に、いちいち手作業で色を変えたりするのは大変ですよね。

条件付き書式を使えば、これらの作業をExcelが自動でやってくれるんです!


条件付き書式で日付の色を変えてみよう(例:今日の日付を目立たせる)

まずは簡単な例から試してみましょう。「今日の日付」のセルに色を付けて、目立たせる設定です。

  • 日付が入力されている列(またはセル範囲)を選択します。
  • 「ホーム」タブの「スタイル」グループにある「条件付き書式」をクリックします。
  • 「セルの強調表示ルール」から「日付」を選択します。
  • 表示されたメニューで「今日」を選択します。
  • 右側の「書式」で、適用したい色や書式を選び、「OK」をクリックします。

これで、開くたびに今日の日付が自動で強調表示されるようになりました!便利ですよね。


【応用編】特定の日付範囲のセルに自動で和暦を表示する

ここからが応用編です。特定の期間の日付だけ、自動で和暦に切り替えて表示するようにしてみましょう。例えば、2025年1月1日から2025年12月31日までの日付は和暦(令和〇年)で表示し、それ以外の日付は西暦で表示したい、という場合を想定します。

  1. 日付が入力されている列(またはセル範囲)を選択します。
  2. 「ホーム」タブの「条件付き書式」から「新しいルール」を選択します。 (※ここに新しいルールのイメージ画像)
  3. 「新しい書式ルール」ダイアログボックスで、「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択します。 (※ここに数式を使用してのイメージ画像)
  4. 「次の数式を満たす場合に値を書式設定」の欄に、以下の数式を入力します。 (例: B2セルに日付が入っているとして、2025年中の日付に適用する場合)=AND(B2>=DATE(2025,1,1),B2<=DATE(2025,12,31))
    • B2は、選択した範囲の左上のセルを指定します。行番号と列番号の前に$を付けないでください(絶対参照にしない)。
    • DATE(年,月,日)は、特定の日付を指定する関数です。
    この数式は、「B2セルが2025年1月1日以降」かつ「B2セルが2025年12月31日以前」という条件を満たす場合に、書式を適用するという意味になります。
  5. 「書式」ボタンをクリックします。
  6. 「セルの書式設定」ダイアログボックスの「表示形式」タブで、「分類」から「ユーザー定義」を選択します。
  7. 「種類」の欄に、和暦で表示したい形式を入力します。
    • 例えば、ggge"年"m"月"d"日"と入力します。
  8. 「OK」を2回クリックして、すべてのダイアログボックスを閉じます。

これで、指定した期間の日付だけが自動的に和暦で表示されるようになりました!


条件付き書式を使う際の注意点

便利な条件付き書式ですが、いくつか注意しておきたい点があります。

優先順位を意識しよう

もし複数の条件付き書式を設定した場合、ルールには優先順位があります「条件付き書式」メニューから「ルールの管理」を選ぶと、設定されているルールのリストが表示されます。

リストの上にあるルールほど優先度が高く、先に適用されます。もし意図しない表示になった場合は、この優先順位を確認してみてください。上下の矢印ボタンで優先順位を変更できますよ。

ルールの管理を忘れずに

Excelシートを使い続けていると、条件付き書式のルールが増えてしまうことがあります。

不要になったルールは削除したり、整理したりするように心がけましょう。

ルールが増えすぎると、後から変更したいときに分かりにくくなってしまいます。

「ルールの管理」ダイアログボックスで、不要なルールを選択して「ルールの削除」をクリックすればOKです。

ファイルの重さに影響することも

条件付き書式は便利な機能ですが、複雑な条件をたくさん設定したり、非常に大きな範囲に適用したりすると、ファイルが少し重くなることがあります。もしExcelファイルの動作が遅くなったと感じたら、条件付き書式の設定を見直してみるのも一つの手です。


まとめ:日付の表示をマスターして、見やすいExcel表を作成しよう!

今回は、Excelで日付の表示がずれてしまうというお悩みを解決する方法から、一歩進んだ日付の表示カスタマイズ、そして便利な条件付き書式の活用術までご紹介しました。

  • 日付のずれは、「セルの書式設定」で日の部分をddのように常に2桁表示にすることで解消できる。
  • ユーザー定義」を使えば、和暦、西暦、曜日など、日付の表示を自由自在にカスタマイズできる。
  • 条件付き書式」を使えば、特定の日付に自動で色を付けたり、表示形式を切り替えたりと、Excel表がもっと見やすくなる。
  • 条件付き書式を使う際は、優先順位ルールの管理に注意しよう。

これらをマスターすれば、もうExcelの日付表示で困ることはありません。見やすく整理されたExcel表は、資料の信頼性を高め、作業効率もアップさせてくれますよ。ぜひ、今回の内容を参考に、あなたのExcelスキルをさらに磨いていってくださいね!

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