- COUNTBLANK関数の基本的な使い方と仕組み
- COUNTBLANK関数を実務でどう活用できるか
- COUNTBLANKをIF関数と組み合わせて、データに問題がないかチェックする方法
- COUNTBLANKで「複数条件」を扱うための応用テクニック
- COUNTBLANKを使うときに間違えやすい落とし穴(注意点)
【導入】COUNTBLANK関数とは? 空白セルを瞬時に数える魔法
COUNTBLANK関数の基本と仕組みを理解しよう
指定した範囲の中から「何も入力されていないセル」、つまり空白(ブランク)のセルがいくつあるかを数えてくれる関数
書式:
=COUNTBLANK(範囲)
範囲:空白を数えたいセルを指定。
※「どこからどこまで数えるか」だけを指定すればOKです。
使用例:基本操作で空白を数えてみよう

実際に簡単なデータを使って、COUNTBLANK関数を実行してみましょう。
例題1:基本パターン
以下の表で、「担当者」「納期」「備考」の列に入力漏れ(空白)がいくつあるかを数えます。

【数式】
この表全体(B2からE6まで)を数えるには、次のように入力します。
=COUNTBLANK(B2:E6)
【結果】
”6”
(担当者2箇所、納期1箇所、備考3箇所の空白)

なぜ数えられない? COUNTBLANKの「空白」の定義と注意点

COUNTBLANKで「あれ?思ったより少ない…」となる原因のほとんどは、Excelが認識する「空白」と、私たちが見ている「空白」にズレがあるからです。
見かけの空白に要注意!COUNTBLANKが数えないセル
一番よくある思ったより空白が少ないパターンが、スペースキーで入力された空白です。
COUNTBLANK関数では「データが入力されているセル」と見なされ、カウントされないことです。
全角スペースや半角スペースを一つでも入力してしまうと、COUNTBLANKはそれを「文字」と認識します。

以下の比較データを見て、COUNTBLANKが何を数え、何を数えないのかを確認しましょう。
例題2:比較データ

【数式】
=COUNTBLANK(B2:B6)
【結果と解説】
結果は「2」になります。
- カウントされるのは、No.1(真の空白)とNo.3(空文字列)の2つだけです。
- No.2とNo.5のスペースはカウントされません!
- No.4の数字のゼロ(0)ももちろんカウントされません。

“”(空文字列)はカウントされるという落とし穴
もう一つのよくある注意点は、数式の結果が「空っぽ」になったセルについてです。
例えば、
=IF(A1=””, “”, A1)
という数式で、A1が空白だった場合、結果は二重引用符のみ(””)になります。これはExcelの世界では「空文字列(くうもじれつ)」と呼ばれます。
COUNTBLANK関数は、この空文字列が返されたセルを「空白」としてカウントします。

これはCOUNTIFなど、他の多くの関数とは異なる独特の仕様なので注意が必要です。
関数入っているのに空白なんだ!と予想と違った人もいるのではないでしょうか?
エラー値や非表示セルはカウント対象外
その他、細かいですが覚えておくと便利な注意点です。
【応用編1】データチェックを自動化! COUNTBLANKとIF関数の組み合わせ
組み合わせの目的:未入力チェックを自動で実行する
COUNTBLANKは、IF関数と組み合わせることでより便利に実務に活かすことが出来ます。
「もし、ある範囲に一つでも空白があったら、『未完了』と表示する」というチェックを自動化できます。これにより、データの品質管理が格段に楽になります。
使用例:必須項目が全て入力されているか判定する
以下のデータで、「住所」と「電話番号」が必須項目だとします。この2つに一つでも入力漏れがないか、COUNTBLANKでチェックし、その結果をIF関数で判定します。
例題3:IF関数との組み合わせ

【判定列の数式】
=IF(COUNTBLANK(B2:D2)>0, “入力漏れあり”, “OK”)
【仕組みの解説】
- まず、COUNTBLANK(B2:D2) で、その行の「住所」と「電話番号」の空白の数を調べます。
- その結果が 0より大きい(>0)、つまり「一つでも空白があった」場合、IF関数は「入力漏れあり」を返します。
- 空白が0だった(全て入力済み)の場合、「OK」を返します。

応用テクニック:空白の数によってメッセージを変える
さらに発展させると、入れ子のIF関数(ネスト)や、新しい IFS関数 を使って、メッセージを細かく変えることも可能です。
このように、データがどのくらい「危ない状態」にあるかを視覚的に分かりやすくできます。
【応用編2】COUNTIFSで実現! 複数条件での空白セルカウント
COUNTBLANKは「単一条件」まで!複数条件の壁
COUNTBLANKは非常に便利ですが、「部署が『営業部』の人に絞って、その中の空白セルを数えたい」といった複数条件には、単独では対応できません。
COUNTBLANKは「範囲」しか指定できないからです。

では、どうすれば複数条件で空白セルを数えられるでしょうか?
COUNTIFSで「特定部署の未記入セル」を数える方法
解決策は、複数条件のカウントで使う COUNTIFS関数 を使うことです。
COUNTIFSは、空白セルを「特定の条件(例:””)」として指定できるため、他の条件(例:部署名)と組み合わせて空白の数を正確に求められます。
例題4: 複数条件のデータ
以下の表で、「部署が営業部の人の備考欄の空白の数」を数えたいとします。

【数式】
=COUNTIFS(B2:B6, “営業部”, D2:D6, “”)
【仕組みの解説】
- 第一条件: B2からB6の範囲で、値が “営業部” である行を絞り込みます。
- 第二条件: D2からD6の範囲で、値が “”(空文字列、つまり空白) である行を絞り込みます。
- この二つの条件を両方満たす行の数を返します。
【結果】
この数式の結果は「2」になります。(No.1とNo.3の行が該当)

COUNTIFSに渡す「空白」の条件は、二重引用符のみの “” です。これを覚えておけば、複数条件での空白チェックは完璧です!
【まとめ】COUNTBLANKをマスターしてデータ管理の達人へ!
COUNTBLANKは、シンプルに使うことができ、データ管理や入力チェックの効率を改善してくれる便利な関数です。
COUNTBLANKを活かすための3ステップを再確認しましょう。
- 範囲指定は正確に:
どこからどこまでチェックしたいか、セル範囲を正確に指定しましょう。 - スペースの混入に注意:
「見かけ上の空白」に惑わされず、スペースが入力されていないか(特に手入力部分)を必ずチェックする癖をつけましょう。これがCOUNTBLANK最大の落とし穴です! - IF / COUNTIFSと組み合わせて自動チェック:
COUNTBLANKを単体で使うだけでなく、IF関数やCOUNTIFS関数と組み合わせて、データに問題がないか自動で判定・集計できるようにしましょう。
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