ISBLANK関数とは?基本的な使い方をマスターしよう
エクセルでのデータ処理で、「このセルが空白だったら、〇〇という処理をしたい」と考えることは多いですよね。そんな時に活躍するのが、ISBLANK関数です。
ISBLANK関数の役割
指定したセルが「完全に空白であるかどうか」を判定するための関数
- セルが空白の場合:TRUE(真)を返します。
- セルが空白ではない場合:FALSE(偽)を返します。
関数の書式
書式:
=ISBLANK(値)
値:空白かどうかを判定したいセル(セル参照、または数式)を指定します。※必須
例題:基本的な使い方

次のデータで、各セルが空白かどうかを判定してみましょう。
【具体的なデータと結果】

数式:
=ISBLANK(B2)
B列には、A列のセルを参照したISBLANK関数を入力しています。A3セルだけが空白なので、結果はTRUEになっていますね。

ISBLANK関数の真骨頂!IF関数との組み合わせ

ISBLANK関数は、実務では単体で使うよりも、条件によって処理を分けるIF関数と組み合わせて使うことが多いです。
組み合わせ方法
ISBLANK関数は、TRUEまたはFALSEを返すため、IF関数の論理式にそのまま使うことができます。
例:もしA列が空白だったら「未入力」、そうでなければ「入力済み」と表示する

数式:
=IF(ISBLANK(A2), “未入力”, “入力済み”)
これで、データが入力されているかどうかのチェックを自動化できますね!

要注意!「空白セル」と「空文字(””)」の違い
ISBLANK関数を使う上で、最も注意が必要なのが「空文字」の扱いです。
空文字(””)とは
文字としては何も入っていない、長さゼロの文字列のことです。
例えば、別のセルで =IF(B1>100, “OK”, “”) という数式の結果として“”が返された場合、見た目は空白ですが、数式の結果として文字列が入力されている状態になります。
ISBLANK関数の判定:空文字の具体的なデータ
ISBLANK関数は、そのセルに何かしらのデータ(数式や文字列、数値など)が入っていれば、たとえその結果が空文字“”であっても「空白ではない」と判断します。
空文字(””)が入った場合の判定

見た目が空白でも、A4やA5のようにISBLANK関数でFALSEが返ってきた場合は、数式やスペースが入力されていないか確認してみましょう。
空文字も「空白」として扱いたい場合(OR関数の利用)
「見た目」の空白、つまり「完全に空白」か「空文字」かを判断したい場合は、OR関数と組み合わせます。
判定式:
=IF(OR(ISBLANK(A1), A1=””), 空白と見なす処理, 空白ではない処理)
OR関数を使って空文字を判定

数式:
=IF(OR(ISBLANK(A2), A2=””), “未入力”, “入力済み”)
A4セルが数式の結果の空文字(””)であっても、OR関数の「A4=””」の条件がTRUEになるため、結果は「未入力」となり、期待通りに判定できます。
ISBLANKの逆を求める方法(空白ではないセルを判定)

「空白だったら〇〇」ではなく、「空白でなかったら〇〇(何か入力されていたら)」という条件で処理したい場合もありますよね。
NOT関数を使う方法
最もシンプルで分かりやすいのはNOT関数を使う方法です。
NOT関数は、論理値(TRUE/FALSE)を反転させる役割があります。
判定式:
=IF(NOT(ISBLANK(セル)), “データあり”, “データなし”)
| セルの状態 | ISBLANKの結果 | NOT(ISBLANK)の結果 |
|---|---|---|
| 空白 | TRUE | FALSE |
| 空白ではない | FALSE | TRUE |
【データ例】

数式:
=IF(NOT(ISBLANK(B2)), “データあり”, “データなし”)
IF関数の処理を入れ替える方法
NOT関数を使わず、ISBLANK関数の結果に対して、IF関数で実行する処理を入れ替えるだけでも実現できます。
判定式:
=IF(ISBLANK(セル), “データなし”, “データあり”)
【データ例】

複数セルや複数条件を判定する方法
ISBLANK関数は1つのセルしか判定できませんが、複数セルを判定したい場合はどうすれば良いでしょうか?
複数のセルに空白があるか判定する(OR関数)
例:「A列、B列、C列のどれか一つでも入力されていなかったら」という条件
判定式:
=OR(ISBLANK(A2), ISBLANK(B2), ISBLANK(C2))
データ例:OR関数を使った判定

数式:
=OR(ISBLANK(A2), ISBLANK(B2), ISBLANK(C2))
D3セルは、B列に空白があるため、結果がTRUEとなります。
複数のセルがすべて空白か判定する(AND関数)
「A列、B列、C列のすべてが入力されていなかったら」という条件を作る例です。
判定式:
=AND(ISBLANK(A2), ISBLANK(B2), ISBLANK(C2))
データ例:AND関数を使った判定

数式:
=AND(ISBLANK(A2), ISBLANK(B2), ISBLANK(C2))
D3セルは、A, B, C列のすべてが空白なので、結果がTRUEとなります。
指定範囲内の空白セルの「数」を数える方法(COUNTBLANK関数)
特定の範囲(例:A1からA10)にいくつ空白セルがあるかを数えたい場合は、COUNTBLANK関数を使います。
書式:
=COUNTBLANK(範囲)
データ例:COUNTBLANK関数を使った判定

数式:
=COUNTBLANK(A2:C2)
D列の結果が0より大きいかどうかをIF関数で判定することで、「未入力セルあり」といったメッセージを出す応用が可能です。
ISBLANK関数を使う上での注意点

ISBLANK関数は便利ですが、先述の「空文字」以外にも注意点があります。
注意点1:見た目は空白でも、ISBLANKはFALSEと判断する
スペースは空白ではない!半角や全角のスペース(空白文字)が入力されている場合、ISBLANK関数はFALSEを返します。
スペースは、エクセルにとって「目に見えない文字」であり、完全に空白(何も入力されていない状態)ではないからです。
注意点2:スペースは文字として扱われる
非表示セルも判定する!行や列を非表示にしていても、そのセルが空白かどうかは判定されます。
非表示だからといって判定がスキップされるわけではありません。
まとめ
ISBLANK関数は、エクセルでのデータチェックや条件分岐を効率的に行うための便利な関数です。
| 困っていること | 解決策 |
|---|---|
| セルが完全に空白かを判定したい | =ISBLANK(セル) を使う |
| 空白なら「A」、そうでなければ「B」の処理をしたい | =IF(ISBLANK(セル), A, B) と組み合わせる |
| 見た目は空白だが空文字(””)も判定したい | =IF(OR(ISBLANK(セル), セル=””), A, B) と組み合わせる |
| 空白ではないことを判定したい | =NOT(ISBLANK(セル)) または IF関数の引数を入れ替える |
| 範囲内の空白の数を数えたい | =COUNTBLANK(範囲) を使う |
この記事が参考になれば幸いです。
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