ExcelでQRコードを簡単に作る！セルと自動連動させる方法を徹底解説

【準備】ExcelでQRコードを作成する前に「開発」タブを表示させよう

Excelでセルに連動するQRコードを作成するには、「Microsoft BarCode Control」という機能を使います。

この機能は、通常隠れている 「開発」タブから利用できます。

開発タブが表示されていない方はこちら

でんちゃん

リボンに「開発」タブが見当たらない場合は、以下の記事を参考にしてください。

マクロを操作するための「開発」タブを表示しよう

ExcelでQRコードを「セルに自動連動」させて作成する基本手順

準備が整ったら、いよいよQRコードを作成し、特定のセルと連動させる手順を解説します。

この方法で作成すると、セルの内容が変わるたびにQRコードも自動で更新されます。

手順1：BarCode Controlを挿入する

1. 「開発」 タブをクリックし、「挿入」 から 「その他のコントロール（工具と定規のアイコン）」 をクリックします。
   
2. 表示されたリストから 「Microsoft BarCode Control 16.0」（またはバージョン違い） を探し、選択して 「OK」 をクリックします。
3. Excelシート上の任意の場所でドラッグし、コントロール（バーコード）を挿入します。

手順2：バーコードをQRコードに変更する

挿入されたコントロールの形式をQRコードに切り替えます。

1. 挿入したコントロールを右クリックし、「Microsoft BarCode Control 16.0 オブジェクト」 から 「プロパティ」 を選択します。
2. プロパティ画面で 「スタイル」 をクリックし、ドロップダウンメニューから 「11 – QRコード」 を選び、「OK」 をクリックします。

手順3：QRコードとセルを連動させる設定（LinkedCell）

作成したQRコードと、元となるデータが入力されたセルを紐づけます。

1. QRコードを右クリックし、再度 「プロパティ」 を選択します。
2. プロパティウィンドウ内の 「LinkedCell」 の欄に、QRコードの元データが入っているセル番地（例: B2）を直接入力します。
3. プロパティウィンドウを閉じれば設定完了です。

B2セルの内容を変更して、QRコードが自動的に変わることを確認してみましょう。

【応用編】Excelで複数のQRコードを一括作成する方法

基本の手順でセル連動のQRコードが作れたら、それをコピーして利用すれば複数のQRコードも作成可能です。

Controlをコピーして連動セルを書き換える

1. 作成したQRコードをコピーし、新しいQRコードを表示させたい場所へ貼り付けます。
2. 貼り付けたQRコードを右クリックし、「プロパティ」 を選択。
3. 「LinkedCell」 の欄を、次のデータが入力されているセル番地（例: B3、B4…）に書き換えます。

この作業を繰り返すことで、リストに基づいた複数のQRコードを効率的に作れます。

「BarCode Control」を使用する際の留意点

このBarCode Control機能は非常に便利ですが、以下の注意点があります。

【代替案】Macユーザーや推奨外機能を避けたい方向けの作成方法

BarCode Controlが使えない、または推奨外機能を避けたい場合は、以下の代替方法をご検討ください。

代替案1：Officeアドイン「QR4Office」を使う

Excelストアから無料で提供されている 「QR4Office」 などのアドインは、Macを含む様々な環境で利用できます。

1. 挿入 タブから 「アドインを入手」 を選択し、「QR4Office」を追加します。
2. アドインを起動し、元データセルと連携させて 「Insert」 でQRコードを画像として挿入します。

代替案2：オンラインツールで一括作成してから貼り付ける

データ量が多く、QRコードを画像ファイルとしてまとめて取得したい場合は、オンラインの一括生成ツールを活用するのが効率的です。

1. ExcelでURLなどのリスト（CSV形式）を作成します。
2. 「QR TOOL」などのオンラインツールにCSVをアップロードし、生成・ダウンロードします。
3. Excelシートに画像を貼り付けます。

まとめ：用途に合わせて最適なQRコード作成方法を選択

ExcelでのQRコード作成方法にはそれぞれメリット・デメリットがあります。

目的（自動更新の有無、作成数など）に合わせて最適な方法を選びましょう。

これで、Excelを使ったQRコードの作成とセル連動の設定は完璧です。実務の効率化にぜひお役立てください。