
エクセルで宛名リストや顧客名簿を作成中、氏名の欄に「様」などの敬称を付けたいとき、以下の画像のように「様」の位置がガタガタにずれてしまって見栄えが悪いなと感じた経験はありませんか?

名前の文字数が違うせいで「様」の位置がガタガタにズレてしまい、見栄えが非常に悪くなってしまうのを直したいと感じていませんか?
特に、印刷して使用する宛名ラベルなどでは、この敬称の位置のズレは気になってしまいます。
毎回手動でスペースを調整するのは時間の無駄ですし、少しの編集でまたズレてしまう…というイライラに繋がります。

そこで今回はExcelの「セルの書式設定」を使って、データ自体を汚すことなく、見た目を整える「@* “様”」の設定方法を解説していきます。
結論:位置のズレを解消する「書式設定」とは?
まずは、いますぐ使える結論からお伝えします。
名簿の「様」の位置のズレを解消し、文字数に関係なく右端に揃えるための「書式設定」は、以下の通りです。
| 目的 | 入力する書式 |
|---|---|
| 敬称を右端に揃える | @* “様” |
アスタリスク(*)の後に必ず半角スペースを入力してください。
この設定で、「様の位置のズレ」が解決します。
次の章から、この設定を具体的にどのように行うのか、そしてこの記号がどんな意味なのか?を説明していきます。
【基本】まずは「様」を自動で表示させる方法
「様」を手入力する手間をなくすために、まずは基本的な「ユーザー定義」の設定から確認しましょう。

すでに知っている方は読み飛ばして大丈夫です!
対象セルを選択し、「セルの書式設定」を開く
下記氏名一覧を例に編集します。

- 「様」を付けたい氏名などのデータが入ったセル範囲を選択します。
(例:B2からB16など) - キーボードのショートカットCtrl + 1を押します。(または選択範囲内で右クリックし、「セルの書式設定」を選択します。)
- 「セルの書式設定」ダイアログボックスが開きます。

ユーザー定義で「@””様””」を設定する
- ダイアログボックスの「表示形式」タブをクリックします。
- 「分類」から「ユーザー定義」を選択します。
- 右側の「種類」の入力欄に「@””様””」と入力します。
- @:セルに入力された文字列そのものを表示するという意味です。
- “様”:ダブルクォーテーションで囲まれた文字列は、データの後ろにそのまま表示されます。
- 「OK」をクリックして完了です。

この方法の「課題」
この方法で「様」は自動表示されますが、以下のように文字数によるズレが発生してしまいます。


これが、多くの人が抱える悩みですよね。
この「ズレ」を解消するのが、次章で解説する「@* “様”」という使い方です。
【本題】「様」の位置を右端に揃えてズレを防ぐ方法
ここからが本題です。先ほどの「様」がズレてしまう問題を、「アスタリスク(*)」を使って解決しましょう。
書式を「@* “様”」に修正する手順
- 「セルの書式設定」ダイアログボックスを開き、「表示形式」の「ユーザー定義」を選択します。
- 「種類」の入力欄に、以下の書式を入力します。@* “様”
- ポイント:*(アスタリスク)の後に、必ず半角スペースを1つ入力してください。
- 「OK」をクリックして閉じます。

ズレが解消した結果を確認
設定が完了すると、名前の文字数に関係なく、「様」がセルの右端に揃って表示されます。
これで、名簿全体の見栄えが良くなりました!

なぜ「@* "様"」でズレが解消するのか?書式の仕組みを解説

この「@* “様”」がなぜ機能するか、その仕組みを理解しておくと、他の場面での応用も可能になります。
キーとなる「アスタリスク(*)」の役割
この機能の主役は「*(アスタリスク)」です。
エクセルのユーザー定義書式において、アスタリスクは「その直後の文字を、残りのセル幅いっぱいに繰り返し表示する」という特別な命令を持っています。
書式記号の分解と意味
設定した「@* “様”」を分解すると、以下のようになります。
- @:「セルに入力されている氏名を表示しなさい」
- この位置に、データ本体が表示されます。
- * (アスタリスクと半角スペース):「残りのセル幅いっぱいに半角スペースを繰り返し埋めなさい」
- この命令により、名前の表示が終わった直後から、敬称が始まるまでの空間をすべてスペースが埋め尽くします。
- “様”:「最後に敬称の『様』を表示しなさい」
- スペースでセルが満たされた後、最後に「様」が表示されます。

つまり、エクセルが自動で「名前と『様』の間に必要なだけのスペース」を計算して挿入してくれているのです。
これが、文字数に関係なく「様」が右端で固定される理由です。
応用編:様々な敬称や配置を使いこなす
この「@* …」の機能は、「様」を揃える以外にも様々に応用できます。
「御中」や「行」を右端に揃える
会社名リストや書類に使う「御中」や「行」を揃えたい場合も、基本は同じです。
| 目的 | 入力する書式 |
|---|---|
| 会社名の右端に「御中」を揃える | @* “御中” |
| 書類の「行」を右端に揃える | @* “行” |

番号や記号を左端に揃える
アスタリスクは、敬称を右端に揃えるためだけでなく、特定の記号を左端に揃えるためにも使えます。
| 目的 | 入力する書式 |
|---|---|
| データの前に「No.」を付けて揃える | “No.”* @ |
| 備考の前に「【】」で揃える | “【”* @* “】” |


このように、アスタリスクを上手く使うことで、セル内の要素を任意の位置に揃えることができます。
書式設定のメリットと注意点

このユーザー定義を使う上で知っておくべきメリットと注意点があります。
特に、データ活用に関わる重要なポイントです。
【最大のメリット】「データはそのまま」だから集計・並べ替えに影響なし
ユーザー定義で設定した「様」は、あくまで「表示上の見た目」です。
セルに「山田」と入力すれば、見た目は「山田 様」になります。しかし、そのセルを選択して数式バーを見ると、表示されているのは「山田」のみです。
つまり、データ本体には「様」は含まれていません。
だからこそ以下のようなメリットがあります。
- 氏名で並べ替え(ソート)をしても「様」の影響を受けない。
- このデータを使ってVLOOKUPなどの関数で検索しても、意図しないエラーが発生しない。
- 他のソフトにデータをコピー&ペーストしたい場合も、余計な「様」やスペースが混入する心配がない。
これは、氏名データと表示形式を分離できるメリットです。
知っておきたい3つの注意点
- 中央揃えが機能しない
- 関数で結合する場合
- 解除は一瞬で可能
中央揃えが機能しない
この技は「右揃え」の特性を利用しているため、セルの「配置」で「中央揃え」を選ぶと正しく機能しません。
名簿や宛名リストは左揃えまたは右揃えで使うのが一般的です。配置は変更しないで使いましょう。
関数で結合する場合
別のセルで=A1&”様”のように「&」演算子やCONCAT関数で敬称を結合した場合、書式は反映されず「様」は右端に揃いません。
結合した結果のセル(例: B1)に対して、改めてユーザー定義の書式「@* “様”」を設定し直してください。
解除は一瞬で可能
設定を元に戻したい場合は、対象セルを選択し、「セルの書式設定」の「分類」を「標準」に戻すだけで、設定はすぐに解除されます。

簡単に元に戻せるので、気軽に試してみてください。
まとめ:ガタガタの名簿とは今日でサヨナラ!
今回の記事で、エクセルで名簿を作成する際に悩む「敬称の位置のズレ」を解消するセルの書式設定を使った解決策をご紹介しました。
氏名の文字数の違いで「様」の位置がズレてしまう際は以下の書式を有効活用しましょう!
@* “様”
「@* “様”」の設定方法を活用することでExcel作業が効率的になれば幸いです。
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