
エクセルを使っていると、今日の日付や現在の時刻を入力する場面って、意外とありますよね。
毎日手入力している方もいるかもしれませんが、「自動で日付や時刻を表示してくれるTODAY関数とNOW関数」という便利な機能があります。

TODAY関数とNOW関数って何?

いつ使うの?

そんな疑問をお持ちの方に対して、この記事では、これらの関数の基本的な使い方から、具体的な活用事例、そして仕事で役立つ時短テクニックまで、徹底的に解説していきます。
この記事を読めば、あなたのエクセル作業はもっとスムーズに、そしてもっと効率的になるはずです。さあ、一緒にエクセル作業の悩みを解決していきましょう!
TODAY関数とは?「今日の日付」を自動で表示!

まずご紹介するのは、TODAY関数です。
その名の通り、「今日の日付」をエクセルに自動で表示してくれる関数です!
基本的な使い方:とっても簡単!

TODAY関数の使い方は、本当にシンプルです。
セルに
=TODAY()
と入力するだけ!
たったこれだけで、その日の日付が表示されます。

=TODAY()
と入力すると日付が入力されます例えば、本日2025年7月22日に =TODAY()
と入力すれば、「2025/7/22」と表示されます。
TODAY関数の特徴:自動更新が便利!

TODAY関数には、次のような便利な特徴があります。
NOW関数とは?「現在の日付と時刻」を自動で表示!

続いてNOW関数です。
こちらはTODAY関数に加えて、「現在の時刻」まで自動で表示してくれる、さらに便利な関数なんです。
基本的な使い方:こちらも簡単!
NOW関数もTODAY関数と同じくらい簡単です。
セルに
=NOW()
と入力するだけ!
エンターキーを押すと、現在の日付と時刻が表示されます。

=NOW()
と入力すると日付+時刻が入力されます例えば、本日2025年7月22日 11時13分に =NOW()
と入力すれば、「2025/7/22 11:13」のように表示されます。
NOW関数の特徴:タイムスタンプに最適!

NOW関数の特徴を見てみましょう。
TODAY関数とNOW関数、いつ使うの?具体的な活用事例で悩みを解決!

TODAY関数とNOW関数の基本的な使い方は分かったけど、いつ使うの?

疑問に思うよね!
これらの関数は、単独で使うだけでなく、他のエクセル関数と組み合わせることで、便利に使えるから仕事で役立つ具体的な活用事例をたくさん紹介していくね!
事例1:残りの日数を自動計算!プロジェクトの進捗管理に
プロジェクトの締め切りがいつなのか、残り日数はあとどれくらいなのか、常に把握しておきたい場合、TODAY関数を使えば、この残り日数を自動で計算して表示できます。
例えば、下のような表で使ってみましょう。

- 計算式:
=締め切り日 - TODAY()
- 結果: 締め切り日までの残り日数が表示されます。もしTODAY関数と同じ日付が締め切り日なら「0」、過ぎていれば「-1」「-2」のようにマイナスの値になります。
【数式】
=B2-TODAY()

さらに残り日数によってセルの色を変える「条件付き書式」と組み合わせると、視覚的にわかりやすくなります。

- 例:
- 残り日数
3
日以下なら黄色 - 残り日数
0
日ならオレンジ色 - 残り日数
0
日未満(期限切れ)なら赤色
- 残り日数

事例2:データの最終更新日時を自動で記録!作業ログに最適

「このデータ、最後にいつ更新したっけ?」なんてこと時にNOW関数を使えば、特定の操作が行われた日時を自動で記録する「タイムスタンプ」として活用できます!
例えば、日報や作業履歴のシートで使ってみましょう。

注意点! NOW関数は自動更新されるため、このままではエクセルを開き直したり、別のセルを編集したりすると、NOW関数が入力されたセルの値もその時の現在時刻に更新されてしまいます。
これを防ぐためには、「値の貼り付け」が必要です。
- NOW関数が入力されたセルをコピーします(
Ctrl+C
または右クリックで「コピー」)。 - 同じセルを右クリックし、「値の貼り付け」オプション(アイコンが数字の「123」のものです)を選択します。
こうすることで、関数の結果である日時が「固定された値」としてセルに入力され、それ以降自動で更新されることはなくなります。

事例3:定期レポートの日付を自動で!作成の手間を削減
毎月作成する月次レポートや、毎週作成する週次レポートなど、定型的な資料って多いですよね。これらの資料の作成日や対象期間の日付をTODAY関数で自動化すれば、毎回手入力する手間が省けます。

【数式】
- レポート作成日:=TODAY()
- 対象期間:=TEXT(EOMONTH(TODAY(),-1)+1,”yyyy/mm/dd”)&” 〜 “&TEXT(EOMONTH(TODAY(),0),”yyyy/mm/dd”)
- 印刷日:=NOW()
- レポート作成日:
=TODAY()
を入れるだけで、常に最新の作成日が表示されます。 - 対象期間: 少し複雑な関数ですが、
EOMONTH
関数(月の最終日を計算)とTODAY
関数を組み合わせることで、「今月1日から月末まで」や「先月1日から月末まで」といった期間を自動で表示できます。- 上記の例では、今月(2025年7月)の初日と最終日(2025/07/01 〜 2025/07/31)を表示する計算式です。
- 印刷日:
=NOW()
を使えば、印刷した瞬間の日付と時刻を記録できます。

事例4:契約書や見積書の日付も自動挿入!入力ミス防止に
ビジネス文書である契約書や見積書は、日付の入力ミスが許されません。テンプレートとして作成しておき、TODAY関数を埋め込んでおけば、常に最新の日付で書類を作成できます。
- 例:
- 「発行日:
=TODAY()
」 - 「契約締結日:
=TODAY()
」 - 「見積有効期限:
=TODAY()+30
」(今日から30日後の日付を自動計算)
- 「発行日:

このように、TODAY関数は日付の入力ミスを防ぎ、書類作成の効率を上げるのに貢献します。
事例5:年齢や勤続年数の自動計算!社員名簿や顧客管理に
誕生日から年齢を計算したり、入社日から勤続年数を計算したりする際にも、TODAY関数が役立ちます。DATEDIF
関数と組み合わせることで、簡単に自動計算できます。

【数式】
年齢(満):=DATEDIF(B2,TODAY(),”Y”)
勤続年数:=DATEDIF(D2,TODAY(),”Y”)
- DATEDIF関数の書式:
=DATEDIF(開始日,終了日,"単位")
- 「”Y”」:満年数(Year)
- 「”M”」:満月数(Month)
- 「”D”」:満日数(Day)


これにより、社員や顧客の情報を常に最新の状態に保つことができますね。
人事部にいると比較的使いますよね!
TODAY関数とNOW関数の注意点とTIPS

とても便利なTODAY関数とNOW関数ですが、いくつか知っておきたい注意点や役立つTIPSがあります。
注意点1:自動更新はメリットでもあり、デメリットにもなる!
最大の注意点は、やはり「自動更新」です。
常に最新の日付や時刻を表示してくれるため、手動更新の手間が省けます。
「この時点の日付・時刻を記録しておきたい!」という場合は、前述の「コピーして値貼り付け」をしないと、後から値が変わってしまいます。
注意点2:F9キーで手動再計算できる!
エクセルを開き直さなくても、キーボードのF9キーを押すことで、シート全体の計算を強制的に実行できます。

これにより、TODAY関数やNOW関数の値も最新に更新されます。
覚えておくと、ちょっとだけ時間を進めたいときに便利ですよ。
TIPS:日付の表示形式を変更しよう!
TODAY関数やNOW関数で表示される日付や時刻の形式は、セルの書式設定で自由に変更できます。
- 日付や時刻が表示されているセルを選択。
- 右クリックして「セルの書式設定」を選択(または
Ctrl+1
)。 - 「表示形式」タブから「日付」や「時刻」、または「ユーザー定義」を選び、好きな表示形式を選択します。


例えば、「2025/7/22」を「2025年7月22日」と表示したり、「2025/7/22 10:36」を「7月22日 10:36」と表示したりできます。
まとめ:TODAY関数・NOW関数でエクセルをもっと便利に!

いかがでしたでしょうか?
今回は、エクセルで日付や時刻を自動入力してくれるTODAY関数とNOW関数について、基本的な使い方から、仕事で役立つ具体的な活用事例まで、幅広くご紹介しました。
関数名 | 表示内容 | 自動更新 | 主な用途例 |
TODAY関数 | 今日の日付 | する | 残り日数計算、作成日表示 |
NOW関数 | 現在の日付と時刻 | する | 作業ログ、タイムスタンプ |
これらの関数を使いこなすことで、
など、たくさんのメリットがあります。

TODAY関数とNOW関数っていつ使うの?って疑問は解決できたよ!
ありがとう!

お役に立てて良かったよ!
ぜひ、今日からあなたのエクセル作業にTODAY関数とNOW関数を取り入れて、日々の業務をさらに効率的に、そしてスマートに進めていきましょう!
もし、この記事を読んでさらに知りたいことや、他に困っているエクセルの機能があれば、いつでも質問してくださいね。あなたのエクセルスキルが向上するお手伝いができれば嬉しいです!
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