業務の効率化が図れるツールとして知られている「ChatGPT」ですが、皆さんは「ChatGPT」の基本を知っていますか?
そこで本書では、ChatGPTを利用する前に知りたかった基本的な情報や心構えに関して紹介します。
ChatGPTとは
ChatGPTは、OpenAIが2022年11月に公開した大規模言語モデルのチャットボットです。
「Chat Generative Pre-trained Transformer」の略称で、日本語では「チャットジーピーティー」と呼ばれています。GPT-3.5ないしGPT-4を基盤とし、教師あり学習と強化学習を用いて微調整されています。具体的には、人間がトレーナーとなって、モデルのパフォーマンスを向上させています。
ChatGPT利用時のガイドライン
ChatGPTには大きく分けて4つのガイドラインが存在しています。ChatGPTを利用する際は下記4点に気を付けましょう。
倫理的な利用
差別的・偏見的な表現や、誹謗中傷、ヘイトスピーチなどの生成は避けてください。
著作権法や商標法などの知的財産権を侵害するような生成は避けてください。
プライバシーの侵害や、個人情報の漏洩につながるような生成は避けてください。
医療・法律・金融などの専門的な知識や判断を必要とする分野での利用は、あくまでも参考情報としてにとどめ、専門家の指示に従ってください。
安全性の確保
不正な目的や違法行為への利用は避けてください。ウイルスやマルウェアなどの有害なプログラムの生成や拡散は避けてください。フィッシング詐欺やその他のオンライン詐欺への加担は避けてください。
個人情報や機密情報を入力することは避けてください。
情報の信頼性
ChatGPTはあくまで言語モデルであり、生成された情報は必ずしも真実であるとは限りません。重要な決定を行う前に、必ず他の情報源も確認してください。事実誤認や誤解を招くような情報は、拡散しないでください。
その他
スパムやいたずらなどの悪用は避けてください。利用規約やガイドラインを遵守してください。問題を発見した場合は、運営者に報告してください。
入力情報に個人情報が含まれていた場合、記録しないと規約に記載してあります。しかしながら、個人情報が生成AIの学習に使われてしまい、それが第三者への回答として漏れてしまう可能性を否定できないため、個人情報は入力しないようにしましょう。ChatGPTは学習機能があり、あなた以外の方も使うツールのため、「Chat History & Training」をオンの場合は、あなたの聞いた内容がAIの学習に役立っている状況であると認識する必要があります。
ChatGPTを使う前の心構え
ここまでChatGPTがどういったものでどういったことに注意すればよいかを見てきました。ここからはChatGPTを利用する前にどんな心構えを持っておく必要があるか説明していきます。
質問文がとても大切
生成AIにする質問のやり方を「プロンプト・エンジニアリング」という風に読んでいます。このプロンプト・エンジニアリングを多くの質問を通してどんな質問や定義をしてあげればうまくいくかを自分なりに調整していく必要があります。自分自身が答えてほしい内容を生成AIに的確に答えてもらうためには私達人間側の質問力向上が不可欠です。
ChatGPTは人間でない!(無茶ぶりOK)
ChatGPTはAIでありただのツールでしかありません。つまり人間と違い、何回質問しても嫌な顔一つされないですし、的外れな質問をしてもOKです!仕事をしていて誰かに何回も同じ質問をすると煙たがれたり、こちらも申し訳ないなと気持ちになってしまう方がいると思います。そんな方にはChatGPTはとてもお勧めです。何回聞いても煙たがれないですし、レスポンスも早く回答をもらうことができます。
回答は鵜呑みにしない
ChatGPTに質問をすると明らかに間違っている回答だなと思う機会はありませんか?そんな間違っている回答をあたかも完璧ですかのように回答するのがChatGPTです。そのため常にこの回答は間違っているかもしれないと考えながら回答を得て参考にしましょう。なぜこのように思った通りの回答にならないのかというと確率論に乗っ取り自動的に回答をしているからです。「この質問がきたから次はこんな質問が来るだろう」や「過去にこんな事例が多いからこのように回答しよう」などと処理をして返答をしているのです。
そのため、ChatGPTは全然使えないと感じる人がいたりいまいち使い方がわからないと思う人が出てくるのです。
まとめ
ChatGPTは調べごとやプログラミング、アイデアの壁打ちなど、さまざまな用途で有効的に活用できます。自分自身の目標を達成するためにChatGPTを効率的に使用することができれば、従来の作業を大きく効率化できるでしょう。
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