新卒やこれまでPCをあまり使用してこなかった人が会社に属した時に「”セル結合”はしないで」といわれた経験はありませんか?
本書では、セル結合してはいけない理由とその対策に加えて、逆にセル結合しても大丈夫な場合を解説していきます。セル結合は基本的に推奨されていない方法ですが、用途に合わせて利用するのはOKです!
セル結合してはいけない理由
出身者一覧の票を下記の通り作成してみましたが、都道府県の個所だけセル結合をしました。セル結合をした方が、見栄えが良く見えますが、このままだと様々な不具合が生じてしまいます。どんな不具合が生じてしまうかというと下記3つの現象が挙げられます。
- オートフィルタ機能が正しく動作しない
- 並べ替えや絞り込み、コピー&ペーストなどのデータ操作が困難になる
- セル挿入や削除が困難になる
下記の通り表を作成して、大阪出身者だけに絞る(フィルターをかける)とどうなると思いますか?試してみると下記の通りとなってしまいます。
3人大阪出身者がいて3人全ての人が出てきてほしいですが、出てきませんね。こういった思っていた通りの検索結果が得られないため、セル結合はあまり推奨されていません。総務省からもエクセルでデータ作成する際のNG行為で提示されているくらいセル結合はお勧めできない操作です。
国が非推奨の操作で提示しているということはこの操作をする必要はあまりないと思いますよね。
脱セル結合の対策(中央揃え)
では、セル結合できなかったらどう言った操作をすればよいのか?と疑問を浮かべる方はいませんか?結論セル結合以外での対処方法として挙げられるものは2つ方法があります。
1つ目はセルの中央揃えです。
ではまずはセルの中央揃えに関して説明していきますね。
セルの中央揃え
中央揃えを使えば、セル結合をしなくても複数のセルでも中央に揃えることができます。
- 中央揃えしたいセルを選択します。
- 右クリックして、セルの書式設定を選択します。
- 配置タブを選択します。
- 横位置のプルダウンメニューから中央揃えを選択します。
- OKをクリックします。
このようにセル結合をしなくても中央揃えを使えば、問題なく対応することができます。
セル結合が許容されるパターンについて
そうはいっても、中央揃えではなく、セル結合の操作ができるってことはセル結合をしてもよい場合ってあるんじゃないの?と疑問を浮かべる方はいませんか?そのような疑問が浮かぶことは大変すばらしいです。私個人的にセル結合してよいパターンはあると思っています。それは、初心者の方がデータ分析以外の資料の一部としてセル結合をするもしくは、フィルターやピボットテーブル、マクロを使用しないなどのデータ分析としては使用する目的はないパターンでしたら問題ないと思います。
具体的な例としては、個人的に仕事を覚える為にまとめている資料や印刷のみしかする目的のない資料でしたらセル結合をしても大丈夫だと思います。なぜなら、セル結合をすることによっての弊害がないためです。フィルターを使う予定もなく、可視性を上げるだけで良いだけでしたらセル結合はどんどん使うべきです。
セル結合は国から推奨されていない方法のため、業務上チームで使用するファイルや、データ分析で使用する場合に使うことはお勧めできないため、セル結合をしないで自分が思ったレイアウトを作成できるようにエクセルのプロになりましょう。
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