仕事がデキない人は「複雑なことを複雑に考えてしまう」

仕事術

あなたは「仕事がデキる人」ですか、それとも「仕事がデキない人」ですか?
自分自身が「仕事ができないのでは?」と感じたことがあるもしくは「仕事がデキない」と周りから言われた経験のある方は、この記事をぜひご覧ください。

もっとよく考えてほしい

仕事をしていて周りのメンバーはそんなことを言われていないのに、自分だけもっと考えないといけなくて提出した資料がまた一からやり直し。やり直しになることで仕事が遅れてしまい、チームに迷惑をかけてしまう。

毎回こんなことを繰り返しているから、自分なりに人一倍考えて、見直しを行い丁寧にやっているつもりだ。それでも作成した資料を見せまた指摘を言われる。自分で気が付かないような鋭い指摘もあるが、自分でももっと考えれば思いつくような指摘が多くよりナイーブな気持ちになってしまう。

そんなあなたはどんなことに注意すればよいのでしょうか?

うまくいかない原因

まずあなたが仕事をしているときどんなことを考えて取り組んでいますか?

仕事が全然終わっていないことに落胆していたり周りの目を気にしてどんな風に思われているのだろうと考えたり次仕事の確認をしてもらう際はどんなことを言われてしまうのかと不安になっていたりと頭の中で色々な物事をひっきりなしに考えているのではないでしょうか?

私は、そういった頭の中が複雑になっている状況に問題があると思っています。

とある研究では、マルチタスクをしている状況だと生産性が40%下がったという結果があります。なぜそんなに生産性が下がってしまうのかというと、人間の脳はマルチタスクをしている場合、同時に複数の作業の処理をしているのではなく、一つ一つの作業を高速で切り替えて行っているのです。

高速で脳を切り替えているとはいえ、切替そのものの時間や切り替えた後にそのタスクに取りかかるまでの時間が余計にかかります。

あなたが仕事をしていてシンプルに考える事が出来るような状況かつその仕組みづくりができているかということを考えてほしいです。

つまるところ、複雑なことを単純に考えることができる力を身につけることがあなたがより深く考える為の一歩になると考えています。

では、どのように複雑なことを単純に考えることができるかの対策を3つ解説していきます。

解決策

今考えていることを数分間で書き出す

まずはあなたのやりたいことに集中して取り組めるように不要な情報をなくしていきましょう。2分~5分間で不要な紙に今考えていることを思い思いに書き出しましょう。頭に思い浮かんだことをどんどん紙に書いてほしいので、周りの目線が気になる人は周りの人に見られないもしくは見られても問題ない場所で実施しましょう。私自身は朝の仕事前にカフェに行き思い浮かんだことを書き出しています。カフェでしたら周りの人がいて見られても問題ないため安心して書き出すことができます。

何をどの順番で取り組むか考える

例えば、5分間のプレゼン資料(パワーポイント)を作成するという仕事があったと仮定します。その際、あなたはどのように仕事を進めますか?もし、いきなりパワーポイントを開いているのならそこが問題です。仕事がデキる人はまず、どういった人にどういう状態になっていてほしいのか?や期限はいつまでなのか?、どういう構成にするのか?、どんなデータが必要なのか?などといった要件を固めていく必要があります。その後、決めた構成をどういうレイアウトにして、どんな話をするかの原稿(文字おこし)を行ってようやくパワーポイントを開きます。

仕事はやることをより単純化してやり直しがないようにする必要があるため、このように順番をなるべく細かく決めておくとよいです。このように事前に決めておくとある手順の仕事をしていた時、そのことだけを考えておけばよいためシングルタスクでそのことに集中して取り組むことができます。

もし、事前に決めた手順が不適切な場合は出来上がった成果物を上司に見せて、やり直しが発生すると思うのでその際は自分が考えた手順にその要素を追加していけばよいのです!

これができるようになると一つ一つのことに集中して取り組むことができる為、作業スピードも格段に上がりますし、何か突発的に別の作業をしないといけなくなり別の作業が終わり改めてやりたかった作業に取り掛かる際、どこまで進んでいてどんなことを次にしないといけないか可視化することができるようになります。

小学生でもわかるように伝えられるようになる

不要な考えを取り除いて、仕事を取り組む手順までできればシンプルに考えるための基本的な土台が完成します。ここまでできれば大体の人はもっと考えることができる状態ができているかと思います。最後に大切なことは中学1年生にもわかるように伝えることができるようになるです。なぜこのようなことが必要なのかというと、複雑な仕事をする際に自分の頭で落とし込めていないとどんな成果物を出せばよいのか曖昧になってしまいます。なんとなくわかっている状況で作業を進めていると出だしはいいかもしれないですが、出来上がった成果物で何を伝えないといけないのか他の人に伝わらないものが出来上がってしまいます。そのため、あなたがこれから行う仕事や手順を小学生にも伝えられるようになることで複雑な仕事を単純に頭の中に落とし込むことができるようになっていきます。これができると部下ができた際に、どんな仕事をどんな目的ですればよいかを的確に伝えることができ仕事ができる上司と思ってもらうことができます。これができればこれまでの自分とは格段に成長した姿になっていると思いませんか?

最後に

あなたの素晴らしい能力があれば、「より深く考える」という課題を解決できると思いますし、数年後に「若手の頃はこんなこともできなかったけど今は当たり前に出来るようになってる」と思い出して、部下ができて𠮟咤や指摘を出すだけの上司ではなく、的確なアドバイスができる自分の理想とする上司になることができると思います。

今は思い通りにならなくて周りに迷惑をかけてつらい思いをして大変かと思いますが、自分なりに対策をして改善してより良い人生を切り開いていきましょう。

最後に、組織論の分野で活躍し、1978年にノーベル経済学賞を受賞したハーバート・サイモンの言葉をお送りします。

「情報の豊かさは、注意の貧困をつくる」

あなたの思考がシンプルになり、目の前のことに集中して最善の成果が出ることを祈ってます。

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