はじめに:高市政権の誕生と「子育て支援」の加速

衆院選での勝利により、高市氏が掲げる「責任ある積極財政(サナエノミクス)」が本格始動します。これまでの慎重な議論から一転、スピード感のある現金給付や、共働き世帯の「手取り」を増やす大胆な政策が期待されています。一方で、財源確保のための新たな負担も動き出しており、子育て世代は「もらえるお金」と「引かれるお金」の両方を見極める必要があります。
【プラス面】新政権の子育て支援・3つの柱
高市氏と自民党が推し進める政策は、これまでの「枠組み」を大きく広げる内容です。
① 即効性のある現金給付:1人2万円の「子育て応援手当」

高市氏が最も強調するのが、物価高に直面する家庭への直接支援です。
政府の総合経済対策として決定された子育て世帯向け給付(児童1人あたり2万円)は、2026年2~3月ごろから自治体を通じて順次支給されます。
支給は児童手当の口座に支払われるとのことです。
② 「手取りを減らさない」働き方の改革
育休給付の実質10割保障(2025年4月〜)
男女共に育休を取れば、非課税措置と合わせて「休む前と手取りが変わらない」状態を国が保障します。
育児時短就業給付(2025年4月〜)
2歳未満の子を育てながら時短勤務をする際、賃金の10%が上乗せされます。「時短にすると給料が減って生活が苦しい」という壁を壊す画期的な制度です。
③ 誰でも預けられる環境作り
こども誰でも通園制度(2026年4月〜)
親が働いていなくても、月一定時間まで保育所を利用可能に。孤立しがちな未就園児家庭のセーフティネットとなります。
保育士の処遇改善
経済対策により、保育士の給与が月額約3.8万円(10%)引き上げられる方向です。これにより、保育の質の向上と待機児童解消の加速が期待されます。
【マイナス面】注意すべき「実質的な負担増」とリスク
手厚い支援の裏側には、必ず「コスト」が存在します。ここを無視すると、将来的な家計設計を見誤る可能性があります。
「子ども・子育て支援金」の徴収(2026年4月〜)
これが最大のマイナス点です。支援の財源として、健康保険料に上乗せして徴収されます。年収により月数百円〜千円程度の負担増となり、「せっかく給付金をもらっても、毎月の社会保険料で相殺される」という不満の声も出ています。

インフレ(物価高)による実質賃金の低下
積極財政は景気を刺激しますが、通貨供給量が増えることで物価上昇を招くリスクもあります。「給付金2万円」よりも「食費・光熱費の上昇分」が大きくなれば、生活は実質的に苦しくなります。
独身・子なし世帯との分断
子育て世帯ばかりが優遇される(と見える)政策は、負担だけが増える他の世帯との間で不公平感を生み、社会的な合意形成が難しくなる懸念があります。
まとめ:2026年4月が「家計の分かれ道」
高市政権下の子育て政策をまとめると、以下のようになります。
| 項目 | プラスの側面 | マイナスの側面 |
|---|---|---|
| 家計への影響 | 1人2万円の給付 | 保険料上乗せ(支援金)、物価高リスク |
| 仕事の両立 | 手取り10割育休、時短勤務給付 | 企業側の負担増による採用・賃上げへの影響 |
| 保育・教育 | 誰でも通園制度、保育士の給与アップ | 財源の持続可能性への不安 |
結論として、2025年から2026年にかけては「もらえる制度」が劇的に増えますが、同時に「引かれる保険料」も増え始めます。新しい給付金や時短手当の情報を逃さずキャッチし、賢く活用していくことが、これからの子育て世代には求められています。
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