YouTubeで5人の子供たちと全力で遊ぶ姿が印象的なカジサックさん。
画面越しに伝わる家族の仲の良さは、単に「運が良い」からではありません。
そこには、父・カジサックさんが自身の生い立ちから学び、妻のヨメサックさんと二人三脚で築き上げてきた、緻密かつ情熱的な「教育のルール」が存在します。
2025年12月に公開されたNewsPicksの番組『EduPassion』に出演したカジサックさんは、これまであまり語ってこなかった「教育のリアル」を赤裸々に語りました。
「リスペクト(感謝)」を言葉ではなく背中で教える
カジサックさんが教育の柱として掲げているのが「リスペクト」です。
しかし、子供に「人を敬いなさい」と口で言っても伝わりません。
彼が実践したのは、徹底した「見せる教育」でした。
0歳からのインプット
子供が言葉を理解する前から、ヨメサックさんが料理を作ってくれた時や、外食先で店員さんに接する時、あえて子供の目の前で「ありがとう!」「美味しかった!」とオーバーなほど感謝を伝えます。
親は子供の「最初の映像」
「親は鏡」という言葉通り、子供が最初に見る社会のモデルは両親です。カジサックさんは「感謝の総量」を家庭内で増やすことで、子供たちが自然と周囲への敬意を持つ土壌を作りました。
「恐怖のポジション」を演じた父の葛藤と夜の涙
かつて、カジサックさんは「家の中で一番怖い存在」であることを自分に課していました。これには、多忙ゆえの戦略的な理由がありました。
母親を助けるための「抑止力」
地方営業やロケで家を空けることが多い中、母親一人が子供たちを叱り続けるのは負担が大きすぎます。「パパに言うよ」という一言で子供たちが踏みとどまれるよう、あえて自分を恐怖の象徴に設定したのです。
枕を濡らした自己嫌悪
しかし、本心では子供と仲良くしたい父親です。番組内でカジサックさんは、「めちゃくちゃ怒った日の夜、寝る時に一人で『言い過ぎた』と泣いていた」と衝撃の告白をしました。
多くのパパ・ママが経験する「感情的に怒ってしまった後の自己嫌悪」。あのカジサックさんでさえ、夜に一人で泣きながら反省していたというエピソードは、今育児に悩む私たちの心をどれほど救ってくれるでしょうか。
納得感を生む「正座の対話」と「感情のクローズ」
カジサック流教育の真骨頂は、叱った後の「フォローの質」にあります。彼は3歳児に対しても、一人の人間として向き合うために「正座での対話」を導入しています。
①理由を徹底的に聞く
「なぜ物を投げたのか」を一方的に叱るのではなく、「どうしてそうしたの?」と本人の言い分を最後まで聞きます。子供なりの理由(イライラ、寂しさなど)を一旦受け止めることが、納得感への第一歩です。
②最後は「笑い」で締める
叱りっぱなしで終わるのが一番良くない、と彼は言います。話が終わったら、ハイタッチをして、「よし、ここからは笑かし合いだ!」と変顔などでスイッチを切り替えます。
③スイッチの明確化
これにより、子供は「ここまでは怒られたけれど、もう終わったんだ」と安心し、親への信頼を損なうことなく反省することができます。
逃げ道を作る「お風呂の友達ルール」
「怖い父」を演じる一方で、カジサックさんは子供の本音が漏れる場所を戦略的に作っていました。それが「お風呂限定の友達ルール」です。
「お風呂に入っている間だけは、パパと息子(娘)ではなく友達になろう」と約束し、そこでは何を言っても怒られない、何を相談してもいいという聖域を作りました。
厳格な教育と、この「友達タイム」のギャップがあるからこそ、子供たちは隠し事をせず、思春期になってもパパとの対話を続けてくれるのです。
親の背中を見せる:SNS時代の「かっこいいパパ」
動画内で印象的だったのは、長男のはるちゃんが、TikTokで流れてくる「跳ねるのトびら」時代のパパを見て、「パパってこんなに凄かったんだ」と尊敬し始めたというエピソードです。
現代の子育てにおいて、親が外でどう戦っているのか、どう社会に貢献しているのかを子供に知ってもらうことは、最高のリスペクト教育になります。
カジサックさんのようにテレビのアーカイブがなくとも、「パパ・ママの仕事のやりがい」を話して聞かせることは、子供の自己肯定感にもつながります。
比較で見る「カジサック流」と「現代の悩み」
| 育児の悩み | カジサック流の解決策 | 取り入れ方のポイント |
|---|---|---|
| 子供が言うことを聞かない | 「パパに言うよ」という最終兵器(役割分担)を作る | 夫婦で「叱り役」と「フォロー役」を意識的に分ける |
| 怒った後、気まずくなる | 最後は変顔やハイタッチで「感情をクローズ」する | 「怒り」を次の時間に持ち越さない勇気を持つ |
| 本音が聞けない | お風呂など「特定の場所・時間」だけ友達になる | 「今は何を言っても怒らない時間」と宣言する |
| 親を尊敬してくれない | 自分が頑張っている姿(仕事の話など)をポジティブに伝える | 謙遜せず、自分の努力を子供に「映像」で見せる |
終わりに:正解はない、だからこそ「対話」を諦めない
カジサックさんは、「子育てに正解・不正解はない」と断言しています。自身が父親のいない家庭で育ったからこそ、模索しながらたどり着いたのが、この「泥臭いほど向き合うスタイル」でした。
5人の子供がいれば、5通りの悩みがあります。それでもカジサックファミリーが常に明るいのは、「最後は笑って終わる」というゴールを共有しているからではないでしょうか。
今日、もしお子さんを叱りすぎてしまったなら、寝顔を見ながら自分を責めるのはもうおしまいです。明日の朝、とびきりの笑顔で「おはよう!」と言うことから、カジサック流の子育てを始めてみませんか。
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