「男性育休、取ろうか迷うな…」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
色々な不安出てきますよね。私も育休を取得する前は、同じように悩んでいました。
この記事では、実際に1年間の男性育休を取得予定(現在育休9か月目突入)の私が、これから育休取得を考えている方に向けて、「育休を取って後悔したこと・大変だったこと」を包み隠さず正直にお話しします。
キラキラした育児生活だけでなく、リアルな泥臭い部分もお伝えすることで、皆さんが納得して育休取得の判断ができるようお手伝いできればと思います。
結論から言うと、大変なことはたくさんありましたが、
「育休は絶対に取った方が良い」
というのが私の答えです。
なぜそう言い切れるのか、後悔したエピソードも踏まえてお伝えします。
結論:「育休は取った方が良い」


冒頭でもお伝えしましたが、これから育休取得を迷っているあなたへ、経験者としての最終結論を先にお伝えします。
育休は、取れる環境であれば、絶対に取った方が良いです。
これから、育休中に感じた「後悔」や「大変だったこと」をたくさんお話ししますが、それらすべてを差し引いても、得られるものの方が圧倒的に大きかったからです。
「後悔したこと」というテーマなのに、なぜ「取った方が良い」という結論になるのか。その理由を、私の体験談を通じて感じ取っていただければ嬉しいです。
男性育休をとって「後悔したこと」・大変だったこと
まず育休生活は、決して楽ではありません。仕事より断然大変で、「こんなはずじゃなかった…」と後悔したり、壁にぶつかったりしたことも事実です。
ここでは、私が直面したリアルな大変さをお伝えします。
- 「育児の大変さ」と睡眠不足
- やっぱり気になる「お金」の話(収入減少と給付金の遅れ)
- 今後のキャリアと復帰後へのプレッシャー
- 育休を取るための「社内調整」
- 妻とぶつかることが増えた(関係性が深まる痛み)
1. 「育児の大変さ」と睡眠不足
「育休=休み」だと思ったら大間違いです。
育休は「育児のための休業」であって、休暇ではありません。
特に生後間もない時期は、2~3時間おきの授乳やミルク、頻繁なおむつ替え、理由のわからない泣き…。まとまった睡眠時間はまず取れません。慢性的な寝不足で、思考能力は低下し、常に体がだるい状態が続きます。
また、自分のための時間はほぼゼロになります。
今まで当たり前に楽しんでいた趣味の時間、ゆっくりお風呂に入る時間、そんなものは全て赤ちゃんのスケジュール次第。「自分のペースで生活できない」というストレスは想像以上でした。

仕事の昼休憩や移動中にスマホを触り、自分だけの時間を持つこと。それがどれほど大切で、心身のリフレッシュに繋がっていたかを、今改めて身に沁みて感じています。
そして、男性ならではの難しさとして感じたのが妻の「母性本能」との向き合い方です。
妻は産後、ホルモンバランスの影響もあり、赤ちゃんを守る「母性本能」が全開になります。これは人間の本能的な行動なので、理屈ではありません。
妻が言葉にしなくても赤ちゃんの欲求を察知したり、命を守るために神経質になったりする姿に、正直ついていけないこともありました。
有名なところで言うと、本能的に夜間寝ている時に赤ちゃんの少しの振動で妻は起きることが出来ますが、男性はあまり起きることが出来ません。
妻の考えをくみ取り、それに合わせた行動をすることが、この時期の男の頑張りどころだと痛感しました。

ここを理解できないと、夫婦の溝が深まってしまいます。
2. やっぱり気になる「お金」の話(収入減少と給付金の遅れ)
育休取得をためらう最大の要因とも言える「お金」の問題。
育休中は会社からの給与が出ない代わりに「育児休業給付金」が支給されますが、これまで通りの満額がもらえるわけではありません(最初の6ヶ月は賃金の67%、それ以降は50%が目安です)。
そして何より困ったのが、給付金が振り込まれるまでのタイムラグです。
育休開始から最初の給付金が振り込まれるまで、私の場合は5ヶ月かかりました。
※初回振り込みは1ヶ月分のみの振込でした。
その間、収入は完全にストップします。
【表1:育児休業給付金の支給スケジュール目安】
| 時期 | 備考 |
| 育休開始(2025年4月) | |
| 給付金初回支給(2025年9月末) | 1ヶ月分の支給(4月分) |
| 給付金2回目支給(2025年11月末) | 2ヶ月分の支給(5月、6月分) |
| 給付金3回目支給予定(2026年1月) | 2ヶ月分の支給(7月、8月分) |
※上記はあくまで私(男性)の一例で目安です。手続きの状況により前後します。
私たちはこの事態を想定して、約1年分の生活費を貯金してから育休に入りました。
給付金に頼らなくても「何かあっても大丈夫」という経済的な安心感はかなり心強かったです。

ただ、一つ安心材料をお伝えすると、子供が0歳の時は思ったほどお金がかかりませんでした。
おむつやミルク代などはかかりますが、外出も少ないため、夫婦二人で使っていた交際費やレジャー費が激減します。私たちの体感では、子どもにかかる費用は月5万円くらいです。

記念日の撮影や離乳食用のハイチェア、プレイマット、おもちゃなど突発的に数万円かかることはありますが、経済状況に応じていくらでも調整できるかなと感じました。
3. 今後のキャリアと復帰後へのプレッシャー

「長期間休んで、将来的な会社のキャリアは大丈夫か?」
「同期や後輩に先を越されるのではないか」
そんな漠然とした不安は、育休取得前だけではなく育休中も頭の片隅にありました。
特に私の場合は仕事をしていない自分への焦り、「今後数十年子どもを育てつつ、住宅ローンの支払いや生活費、老後資金確保をしながら自分の給料を順調に上げつつキャリアを上げていくことがホントにできるかな?」という気持ちがありました。

社会から取り残されている感じがあるのでは?と良くネットやニュースを見ていて目にすることがありますが、私の場合は妻と育児をしていることや子供向けのイベントに参加してパパママと話す機会がちょくちょくあるため社会から取り残されているような孤独感を感じることはありませんでした。
そして、「育休を取ったからには、家族のために復帰後は人一倍頑張って成果を出さないといけない」という見えないプレッシャーを勝手に感じています。

人一倍頑張らないと家族を守ることが出来ないので頑張るしかないですね!
4. 育休を取るための「社内調整」
育休前でものすごく大変だったのが、育休を取得するための「準備」でした。
私の職場は、男性育休が当たり前ではありませんでした。
特に1年という長期取得の実績が過去になく、上司を納得させ、同僚に理解してもらい、業務の引き継ぎ調整を行う…。この多方面への根回しには、かなりの時間を使いました。
私の場合2年ほどかけて計画的に理解してもらいました。最初はジャブを打つくらいで段々と核心に迫る話をしました。

後半は上司を納得させるよりも納得しないなら転職すればいいやくらいにかなり割り切って根回しをしました。
5. 妻とぶつかることが増えた(関係性が深まる痛み)
「育休を取れば妻から感謝され夫婦仲が良くなる」という思いも少しありましたが、現実はそう甘くはありません。
慣れない育児へのストレス、睡眠不足、ホルモンバランスの乱れ。
お互いに余裕がない中で、24時間一緒にいる時間が大幅に増え、些細なことで衝突することが増えました。

このお互いに余裕がないことが重要でどっちかに余裕があるときは問題ないですが、両方とも余裕がないとケンカしてしまう傾向が我が家にあります。
家事のやり方、育児の方針でケンカになることも。
家族の関係性が深まるために「必要な痛み」だと冷静になるとそう思えます。

こういった自分たちの考えを話し合う場はすごい大切だと思います。
ケンカをして逃げずに考えを話し合うことで関係性が深まる感じがします。
それでも私が「育休を取って良かった」と心から思う理由

ここまでネガティブな話ばかりしてしまいましたが、ここからが本題です。
これだけ大変なことがあっても、なぜ私が「育休を取って良かった」と断言できるのか。
それは大変さ以上に人生において重要なメリットがあると感じたからです。
- 「あの時、育休を取っていれば…」という後悔がない!
- 産後の妻のケアが少しできたこと
- 家族の関係性が深まった
- 子供の成長を一番近くで見届けられた
- 仕事を含めて人生でプラスになる能力が得られた
1. 【一番大事】「あの時、育休を取っていれば…」という後悔がない!

私はこれが最大の理由です。
もし育休を取らなかったら、「あの時、大変な思いをしている妻を助けてあげられなかった」「子供の最初の急激な成長を見逃してしまった」という後悔を、一生抱えて生きていくことになったかもしれません。
お金やキャリアの遅れといったデメリットは、後から努力次第でいくらでも取り返せると私は思ってます。
しかし、過ぎ去った時間と、子供の「今」という瞬間は、二度と取り返すことができません。

「仕事の遅れなんて取り返せる」と私が思えた、理由をご紹介します。
例えば、年間休日が120日だとすると、年間の労働日数は245日です。
1日8時間労働とすると、1年間の総労働時間は「1,960時間」です。
※分かりやすく考えるため残業は0で考えています。
1年育休を取ると、この1,960時間分の仕事が遅れることになります。
数字だけ見ると大きく感じますが、これをこの先の仕事人生20年で取り返すと考えてみました。
1,960時間 ÷ 20年 ÷ 12ヶ月 = 約8.1時間 / 月
つまり、復帰後20年間、月に約8時間(1日分の残業や休日出勤程度)多く努力すれば、1年分の遅れは計算上取り返せるのです。
「一生のうちのたった1年、月に1日の努力で取り返せるなら、今しかない家族との時間を優先しよう」。
そう思えたことで、キャリアへの不安は随分と軽くなりました。
2. 産後の妻のケアが少しできたこと
よく「産後の恨みは一生」と言いますが、これは決して大袈裟ではありません。
出産は、交通事故で全治数ヶ月の重傷を負ったのと同じくらいのダメージを体に受けると言われています。
そんなボロボロの体で、24時間待ったなしの育児を「ワンオペ」でこなすなんて、物理的にも精神的にも無理があります。
私がその立場でやれと言われたらできる自信はないですし、絶対できないです。。
一番大変な時期に、妻のそばにいて、家事や育児を分担し、一緒に悩みを共有できたこと。
もし私が仕事優先で妻を孤立にしてしまい大変なことも多い育児を一人で頑張らないといけないのなら…と考えると、ぞっとします。


妻から感謝されたいという思いはなく、妻が一番大変な思いをしている時に助けてあげられない自分嫌だなと思いましたし一緒に頑張っていきたいと思いました。
3. 家族の関係性が深まった
先ほど「衝突が増えた」と書きましたが、それを乗り越えたことで、夫婦の絆は以前よりも強固になりました。
お互いの弱さを見せ合い、協力して一つの命を守り育てる経験は、何物にも代えがたい「結束力」を生み出してくれました。
4. 子供の成長を一番近くで見届けられた
子供の成長は本当にあっという間です。昨日できなかったことが、今日できるようになる。
初めての寝返り、初めてのハイハイ、初めての離乳食、初めて「パパ」「ママ」といった日。
そのかけがえのない瞬間を、妻からの報告ではなく、自分の目で見ることができたのは、生涯の宝物です。

毎日赤ちゃんを見ていると些細なことが出来るようになると嬉しい気持ちになりますよ。
ハイハイや寝返りだけではなく、おもちゃを左手から右手に持ち替えられるようになったり、話す言葉の種類が多くなったり、腕が気づいたら段々と細くなったり、夜の睡眠時間が60分長くなって夫婦の睡眠時間が長くなったりと育休を取ったことで沢山の思い出を作ることが出来ました。
実は、父親が子供と深く関われる時間は、驚くほど短いというデータがあります。
【表2:生涯で子供と関われる時間の目安】
| 親 | 生涯で関われる時間 | 備考 |
|---|---|---|
| 母親 | 約7年6ヶ月 | |
| 父親 | 約3年4ヶ月 | 母親の半分以下! |
※出典:「平成23年 社会生活基本調査」総務省統計局より計算
特に父親は平日は仕事で忙しく、子供と顔を合わせるのは朝と夜のわずかな時間だけ、ということも珍しくありません。

生涯でたった3年しかない貴重な時間を育休を一年取ることで関われる時間を単純計算で3年4カ月から4年4カ月にのばせたことは本当に幸運だったと思います。
5. 仕事を含めて人生でプラスになる能力が得られた
育児は究極のマルチタスクです。
赤ちゃんの様子を見ながら、洗濯機を回し、料理の段取りを考え、泣き出したら全て中断して対応する…。
加えて、自分の余裕がない時に「これやってると妻が楽になるな」のような作業があります。
例えば、夜間対応を交互にやっているとすると妻の体調が悪いから夜間対応連続でやった方がいいなとか挙げればきりがないですが沢山あります。
この経験を通じて、自分で家事や育児をするために必要な主体性や段取り力、忍耐力、想定外の事態への対応力など、仕事にも活きるスキルが磨かれたと感じています。
育休取得を迷っているプレパパへ
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
男性育休には、確かに大変なことや「後悔」しかける瞬間もあります。
こんな大変なら育休なんて取らずに仕事している方が楽だと感じるくらい大変です。
収入への不安、キャリアへのプレッシャー、周囲の目…。踏み出すには勇気がいることでしょう。
でも、もし少しでも「育休を取って妻と育児を頑張りたい」などの気持ちがあるなら、私はその気持ちを大切にしてほしいと思います。
お金や仕事のことは、準備がある程度しっかりしていたらなんとかなります。
事前の準備と、復帰後の努力でカバーできます。
しかし、家族が増えるという人生最大の転機における「夫婦の時間」「親子の時間」は、今しかありません。
これから生まれてくるお子さんと、奥様のために。そして何より、あなた自身の後悔のない人生のために。
ぜひ、育休取得を前向きに検討してみてください。応援しています!
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